高負荷時の冷却性能に関して検証を実施しました。測定時の室温は24.8℃。単純にファン駆動ごとの冷却性能比較のために50%と80%で固定し比較としています。
いわゆるまな板状態で計測しておりますので、ケース内で測定する場合はケース本体とケースファンのエアフロー、搭載CPUの発熱や熱処理方法(水冷、空冷)によって大きく変化しますのでご注意を。
当検証は組み込み状態での冷却性能を保証するものではなく駆動比率(%)辺りのクーラー性能を検証するための物です。
3DMARK Time Spy FAN80%(2560・2120rpm)運用時
最高クロック、平均クロック、温度にご注目。
最高370W消費の2115MHzで回るというおかしな状態になりましたが、それでも温度は60℃を切る平均温度57℃でベンチマークソフトを完走しました。驚異の性能です。
他のモデルに比べて騒音レベルも低く、不快感を感じにくい音質のためヘッドホンを装着してゲームでしたらほとんど気にならないのではないでしょうか?推奨はAUTOで回ぎみのファンカスタマイズですが。
ファン駆動80%運用時一方最大到達温度は
最高到達温度も62℃と低め。高負荷時に横ばいでのピーク温度を迎えていますのでこれ以上上がらないようなポイントです。電気バカ食いしているボードをここまで抑え込むとは優秀な冷却性能です。
ちなみに同RTXのZOTAC GAMING RTX3080 TRNITYやINNO 3D RTX3080 ICHILL X4はMAX330-340Wでピーク電力が30-40W低い状態です。それと同等以上に低騒音で抑え込むのは素直に称賛。
ファン駆動80%運用で冷やしたときのスコアは
デフォルトノーマルの状態でグラフィックスコア18000を超えるモデルはAORUS XTREMEだけでしょう。反則的にぶち抜ける2115MHzのピーククロックはスコアに影響しているようです。
何回か回してみると平均クロックが2000MHz超え、MAXは2130MHzまで回ることを確認しました。もちろんOCするともっと回ります。冷やすと真価を発揮してくれるボードです。
で、続きが真骨頂?
3DMARK Time Spy FAN50%(1600・1325rpm)運用時
流石に低速回転時ではと思いきや平均66℃で60℃台キープ。
相変わらずのハイクロック2115MHzがMAX。平均は80%固定状態より落ちましたが高い水準を保っています。高負荷ベンチでファン駆動50%でも許容範囲?まぁこの辺りはまな板検証なので何とも言えません。
50%運用時で最高到達温度は?
横ばい状態に入ってはいますがさすがに70℃超えの73℃です。この温度でもクロック制御を自重しない感じは何なんでしょうか?一応サーマルの設定温度は83℃設定っぽいのでそれまではぶん回る可能性が高そうです。
しかしながら80%駆動では消費電力は違えど検討して冷えていたZOTACのTRNITYが82℃まで上がっています(別ページ検証参照)
その差は約10℃とかなり開いたことから、ファン低回転でもAORUS XTREMEはかなり冷えることが分かります。
ファン駆動50%運用で冷やしたときのスコアは
流石に18000は割り込んでしまい17930です。高負荷時もファン駆動50%で頑張った割にはソコソコ高いスコアなのではないでしょうか?
もちろん実用でファン駆動を固定して使う人は高回転域に固定するでしょうし、温度ごとにファン駆動をカスタマイズして使うかオート設定で使用する人がほとんどだと思います。
よって実用上、低回転でのクーリング性能が低いとスコアが出ないというわけではありません。
必要に応じて高い冷却性能を発揮できるクーラーが強いわけです。
まとめ
低回転域のクーリング性能が高いということはカスタマイズのファン設定で低い回転域でも運用可能ということです。
デフォルトオート設定では本当に低回転で推移していましたので最高到達温度73℃、平均が67℃と割と高くなりましたが、平均クロックは1913MHz、MAXは2100MHzとかなり高いクロックを維持しています。
冷やすとかなり性能上がるのでオート制御ならカスタマイズ加えて気持ちファン駆動を回し気味がお勧めです。
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